ホルモンバランスについて

現在私は、企業のウェブサイトや雑誌などに掲載するレシピ開発、「食」に関する講演、料理 教室などを行っています。講演では、アンチエイジング、ダイエット、美肌のために、どういう 食事をとればいいのかをテーマにお話ししています。

講演や料理教室には、多くの女性が美容や健康に関するいろいろな悩みを持って来られます。  「ときどきイライラして人に当たってしまう」「なぜか、むしょうに眠くなったりだるさを感じ る」「生理痛がひどい月とそうでない月がある」「あごにニキビができるのがイヤ」「手足が冷え る」「肩が凝る」……病気というほどではないけれども、なんとなく感じる不調。そして、不調 は数日続いたかと思うとふと消えて、また現れてくる。みなさんもこんなふうに感じたり、 ときどき無気力になったり、イライラしたり、憂うつな気分になったりすることはありません か?

また、これらの症状や生理中に感じるおなかの痛みは、当たり前のことだと思っていません か?

じつは、PMS(月経前症候群)や 生理痛 というのは「気にならない状態」がふつうなのです。  では、どうして体やお肌の不調、それにイライラ、憂うつといった心の不調が起きてしまうの でしょう? それは女性ホルモンの影響です。生理が始まる約2週間前から生理までの間に、体 や心のコンディションを崩したり、お肌のトラブルが出たり、その不調に周期性があれば、それ は女性ホルモンの乱れのせいです。

私たち女性の体から出る一生涯分のホルモン量は、わずかティースプーン一杯ほどといわれま す。その繊細な分泌量をコントロールするには、規則正しい食事や生活リズムが大切です。

「食事を含めた生活習慣が乱れる↓女性ホルモンの分泌が乱れる↓なんとなく不調を感じる」  体は無理がたたってホルモンの分泌が崩れていることを、なんらかの症状であなたに伝えよう としているのです。

どうか、体からのサインを「がまん」という言葉で片づけてしまわないでください。  ここでは、体からのサインに応える方法として、「食」を通してホルモンバランスを整えるケ アを提案していきます。

体内のホルモンも含めて、あなたの体はすべて、あなた自身が食べたものでできあかっていま す。「なんとなく不調」であれば、薬やホルモン療法などに頼るよりも、自分で整えるほうがナ チュラルで安全です。

また、食事でケアすることの最大のメリットは、いろいろな食材に含まれる、解明しきれない 栄養素を多種多様にとり込むことができる点です。

以前、ミラクルフルーツといわれる「ノニ」のジュースを友人からおすそ分けしてもらいまし た。なんと「ノニ」には140種類の栄養素が含まれているそうです(そのほか解明されていな い栄養素もあるでしょう)。たまたまジュースが届いたとき、私はひどい悪寒がしていて、風邪 でダウン寸前だったのですが、少し多めに飲んで2時間ばかり横になっていたら、嘘のように体 が楽になりました。

ノニのように、美肌から疲労回復、がん予防、生活習慣病予防、鎮痛効果など多種多様な効果 がある食材は珍しいかもしれませんが、自然はときに神秘の栄養バランスをもたらしてくれます。 ノニに限らず、食材の栄養成分を調ぺ尽くすことは不可能ですし、栄養素の割合や相乗効果など をすぺて解明しようものなら、莫大な費用がかかることでしょう。

食ぺ物の栄養素というのは食品成分表の項目にあるものだけがそのすぺてではありません。解 明されていないすばらしい成分をも秘めているのです。

それに、食ぺ物にはそれ単品の栄養成分以外に、食べ合わせによる相乗効果が期待できます。

例えば、焼き肉は牛肉じたいの栄養に加え、たれや副菜のにんにく、にら、唐辛子など代謝を促 進させる成分も一緒に食ぺるので、元気効果が高まるわけです。

特定の栄養成分だけを集めたサプリメントなどはあくまで食事の補助であり、本物の食事が持 つ力にはかないません。

食べ物には、体全体の栄養状態を高め、ひとつひとつの細胞を健康にしていく力、体の機能を 底上げする力があります。それは、サプリメント や薬には備わっていません。ホルモン補充療法 のように足りないものを補う化学的な治療もありますが、その安全性については未知数です。

ゆっくりと、でも確実に体を変えていけるのは食事によるケアだけです。食ぺ物だけが、女性 ホルモンのみならず、ほかの臓器の働きやホルモンの分泌も高め、いきいきと健康な体を作って いけるのです。

では、食ぺ物でどうやってホルモンバランスを整えていけばいいのか、その方法についてはこ れから詳しく説明していきましょう。

プロローグでは、女性ホルモンを攻略する第一歩。その働きを知り、あなた自身の女性ホルモ ンの状態をチェックします。

最初は、ホルモンバランスを正常に保つ食ボ法のスタートです。女性ホルモンの分 泌を整える、体内リズムに合った食事の仕方を紹介します。

次に、女性ホルモンを増強させる食材名をピックアップ。これらの食材を調合して、 日々のレシピ(処方湿)にとり入れてみることをオススメしています。

最後は、あなたの悩みや症状を改善するための食材やレシピ紹介、2週間続けるこ とを目標にした食事プログラムなどが続きます。

女性の生理に直接関係のある女性ホルモンの量は、約2週間で変化します。まずは2週間を目 安に、ここで紹介する食事ケア――女性的魅力を高める「フエロモンレシビ」を意識してとり入 れてみてください。きっと目に見える効果を実感できるはずです。

また、なんとなくの不調を改善したい人ばかりではなく、次のような人にも、レ シピはオススメです。

  1. 豊かなバスト、くびれたウエスト、丸みのあるヒップになりたい
  2. みずみずしいハリのある肌、ツヤのある黒髪を手に入れたい
  3. これから妊娠を考えている

女性ホルモンのバランス を健康に保つことは、あなたにすばらしい恩恵をもたらしてくれます。 このホルモンは、女性の体を健やかにし、美のサポートをしてくれます。例えば、肌をやわらか くみずみずしくさせたり、バストを豊かにしたり、ヒップに丸みを与えたりと、女性ならではの 美しさをデザインしてくれる物質です。

「これから妊娠を考えている人」についていえば、女性の体は加齢とともに卵細胞が減っていき ます。これは老化の速度に比例するので、結婚年齢が上がり、高齢出産が増えていく現代では、 心身の老化防止に役立つレシピはとても有効です。

このレシピは、女性がより美しく、心身ともに強く、バイタリティーを得るための「食材の処 方箇」です。女性にとって一生涯、とり続けてほしい処方漏だと考えています。

でも、最初から「一生続ける」なんてストイックに考えたら、きっと長続きしません。まずは 2週間を目安に、意識的にとり入れてみてください。体調や美容上のトラブルが改善されていく のを実感できれば、2週間といわず、ずっと続けていくのが楽しくなってくるはずです。

さあ、一生ものの美しさを手に入れるために、女性ホルモン、そして女性力をアップさせる食 事を今日から始めてみましょう。

バストアップにはエスト口ゲンを増やす食べ物を

豊かなバストはまさに女性美の象徴。しかし、女性たちの関心が高いのは、大きさよりもハリ感や形のほうではないでしょうか。

じつはハリや形を整えバストアップさせることは、20代を過ぎてからでも可能です。火際、私は30代になってから、食事の力とマッサージによって、BカップからDカップになりました。みなさんも、遺伝や加齢のせいであきらめていたバストを、もっと美しく整えてあげましょう。

バストは乳腺という皮下組織とそれを支える筋肉で成り立っています。乳腺は血流が悪くなると発違も遅れるので、成長期の栄養不足や極端なダイエットなどで発達が悪くなることがあります。乳腺の発達には女性ホルモンが深く関係しており、とくにエストロゲンを増やす食べ物を積極的にとるとバストアップに効果的です。また、ブロゲステロンとのバランスも非常に必要なので、まずはバランスのいい食事が基本です。


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