女性ホルモンについて

生理不順は食事で解決できる

今でこそ、食事で心身ともにキレイになる方法をお教えしている私ですが、あるときストレスと食事の不摂生から生理が止まってしまったことかありました。

今から8年ほど前、幼稚園に通う子どもを抱えながら、料理教室の講師やレシピ開発などの仕事をこなしていたときのことです。今から思えば、専業主婦のママ友や両親に、家事や育児を手抜きしていると思われるのがイヤで、無理をしていたのでしょう。ある日、張りつめていた気持ちが一気に切れてしまう出来事がありました。きっかけは営業先で受けたおしかりの言葉です。

それからは、家事も仕事もやる気が失せてしまい、家にこもりがちな生活が2ヵ月続きました。その間、無性に食欲が出ては過食をしてしまい、その罪悪感を消し去りたくて下剤を飲むということのくり返し。レトルト食品や保存食を食べ続ける毎日です。子どもは夕方まで幼稚園に預け、夜だけは子どものために簡単なご飯を作っていました。

最初は「私ってうつかもしれない」と思っていたのですが、それだけではない気がします。

なぜなら、もうすぐ生理かなと思う時期に、より落ち込みは激しく、体が重くだるく感じられます。ついには生理が止まってしまい、「これは女性ホルモンが乱れているな」とようやく自覚しました。「働く女性のための女性外来」に診療の予約を入れ上うと、ワラにもすがる思いで電話をかけたところ、3ヵ月先まで予約がいっぱいとのこと(「現代女性はずいぶん病んでいるのだな~」と思いました)。

とりあえず3ヵ月月先の予約を入れたものの、待っている問に、自分自身でできるケアを考えてみました。そして、わが身を実験台に食材の栄養や食べ方の研究を重ね、崩れたホルモンバランスを正常に戻すため、体のリニューアルに取り組み始めたのです。

まずはストレス食いをしたとき、ジャンクフードの過食によって溜め込んだ脂肪や毒素、汚れた血液をキレイにするために、体の大掃除をし上うと思い立ちました。

朝は水分を多くとり、新鮮なフルーツや野菜を中心にした食事に変えました。昼夕は玄米に必ず手作りの黒ごま塩を添えるようにし、大豆製品を中心に、海藻、適度な肉や魚をとり入れたお惣菜を数品加え、バランスのいい食事を心がけました。

なぜ、昼夕の食事を大豆製品中心にしたのかというと、以前に旅行した群馬県・猿ヶ京温泉の豆腐懐石の宿を思い出したからです。おいしい豆乳から作られる豆腐や湯葉、がんも、おからなどのヘルシーな料理はもちろん、年齢の割にとても若々しく、文筆活動などもされている女将さんも魅力的でした。

もしかしたら、女将さんの若さと活動力の秘密は大豆にあるのかしら? そう考えて、大豆製品を積極的にとるようにしたのです。

大豆には女性ホルモンのエストロゲンの働きに似たイソフラボンという成分が含まれています。イソフラボンは、エストロゲンと同様に女性を若々しく、美しくさせる働きがあります。みずみずしい素肌やつややかな髪を作るために、その材料となるたんぱく質の合成をサポートしたり、女性らしい体のラインを作るのに役立つ物質なのです。日本人の食卓には昔から大豆がよく出てきます上ね。日本女性の素肌がきめ細やかであるのは、大豆のおかげであるという説もあるくらいです。

食生活を変えて3日もすると、体の中の毒素が出始めたのか、体や顔のむくみも引いてきました。まるで時計の電池を入れ替えたかのように、自分自身が規則正しいリズムを刻み始めたのです。体は日に日に活力を取り戻し、なに上りも心がすっきりと晴れてきたのが爽快でした。

2週間も健康的な食生活を続けると、体調はすっかりよくなり、引きこもっていた日々が嘘の上うに前向きな気分になりました。

おまけに、余分な水分や脂肪が落ちたおかげで体重は4kg減。さらに、生理も始まり、自分の体が正常なリズムを刻み始めたことに喜びを覚えました。

私自身、女性ホルモンの乱れを実感し、体調不良だけでなく、気分の落ち込みや不安感も味わい、それを食事で克服したわけです。本サイトでは、私自身が体得したホルモンバランスを改善するための1日の食事メソッドについて、お話ししていきましょう。それは、1日を3つに区分する
「体内時計」に合わせた食事法です。 


食から始めるアンチエイジング

私の活動の柱でもある講演やセミナーでは、自身の健康や美容に大変関心の高い女性が多く参加してくださいます。今や若さや美しさは、化粧品やファッションだけではなく、体の内側からのケアが大切であるという考えが浸透してきているのでしょう。

まさに、食から始めるアンチエイジングの時代なのですね。

ではここで、食べ物がどう体に作用しているのかを上り理解していただくために、少しだけ体の内側のお話をしましょう。

私たちの体は約60兆個の細胞の集まりです。細胞の働きをイメージするのに、「大きな会社」を例に説明します。あなたの体には60兆もの社員がいて、体の状態を健康に保つ上う、そして皮膚や筋肉、骨、髪の毛などを作るために、働いてくれています。社員たちは朝に夕に休みなく、
あなたが寝ている間でもあなたの体をサポートし続けてくれるたいへんな働き者です。そしてあなたは、そんな働き者の社員を抱える巨大会社の社長さんなわけです。あなたの裁量しだいで、社員たちの働く環境はよくも悪くも変わってきてしまいます。

例えば、過酷な労働条件と栄養不足が続いたらどうなるでしょう? 社員たちはダウンし、働けなくなってしまいます。働き手が少なくなると、そのしわ寄せを受け、ほかの健康な社員にまでダメージが及んでしまうでしょう。

あなたは、60兆の働き者たちに、きちんと報酬を与えなければなりません。この場合の報酬とは、体に必要な栄養を十分に補ってあげること。あとは、社員たちが過労にならない上う、生活のリズムを整えたり、余計な仕事を増やさないことも大切です。つまり、体に負担がかかる食べ物を減らしたり、ストレスや睡眠不足といったダメージを減らしたりする工夫です。逆に、粗悪な食材や栄養不十分なおり合わせの食べ物を与えてしまえば、あなたの皮膚や髪の毛は弱くてツヤもなく、見た目にも活力がない印象を与えてしまうでしょう。

今、あなたの細胞たちは、快適に働いてくれているでしょうか? 本来はとても優秀で才能のある社員たちに、のびのびと働いてもらえるよう、いい報酬を与えてあげてくださいね。


基礎体温とホルモンバランスの関係

さらに、目に見えないホルモンバランスの状態を知るために、基礎体温を測ってみることをオススメします。基礎体温は朝起きたとき、寝たままの状態で測ります。ホルモンバランスが正常ならば、生理が始まると体温がガクンと下がります。そのまま月の約半分が低温期となり、排卵日を境に今度は体温が高くなり、そのまま生理が来るまで約14日間、高温期が続きます。

何ヶ月か基礎体温をつけていくと、生理日や排卵日の予測ができたり、不調な月は体温が2層にならなかったりと、体からのSOSをキャッチできるはずです。毎日の体温をメモするのがおっくうな人は、測った体温を自動的に記録してくれる電子体温計もありますので、そういう便利なものに頼ってみるといいでしょう。

もしも、基礎体温の平均が36.5度を下回る低体温であったり、基礎体温が低温気と高温期の2層にならなかったり(体温が全体に低いままであったり)すれば、きちんと排卵されていない可能性があります。そうであればブつまくホルモン分泌ができていないことも考えられます。ぜひ「フェロモンレシピ」を試してみてください。医者からもらった薬をどんなに飲もうと、また効果があるとされる療法を試そうと、体を作るベースとなる「食事」を変えないと、不調は改善していかないでしょう。

「なんとなく不調」な状態を放置していると、将来、不妊症や婦人病にかかりやすいおそれもあります。不調を訴える体からのサインは見過ごさないでください。あなたは、あなたの体と一生つき合っていくのですから、SOSを感じたらそれを受け止めてケアをしてあげましょう。

まずは自分の体のことを知るために、次ページの「『自分の心と体』カルテ」に、生理周期や体の不調、心の不調などを書いてみてください。自分の体のことを考える時間は、未来の健康な体作りにつながります。


女性ホルモンの状態を知る方法

女性ならば多くの人が、こんな実感をしているかもしれませんね。生理後、「今日は頭が冴えるし、仕事に集中できる」「特別なことはしていないのに、お肌の調子がいい!・」  こんなふうに感じることはありませんか。

排卵が始まる前はエストロゲンの分泌量がアップし、気分もお肌も絶好調なとき。対して、排卵日を境にプロゲステロンが多くなると、気分も沈みがち、お肌も脂っぽくなって、なんだか調子がよくありません。

つまり、生理周期や排卵とは関係なく、常にエストロゲンを分泌させるようにしていれば、お肌の調子も、よくなっていきます。女性の健康美を保つためにも、女性ホルモンのコントロールはとても大切なことです。

ただ、「ホルモン」とは上く聞く言葉ですが、それがどういうものなのか説明し上うとすると、難しいのではないでしょうか?

ホルモンとは「刺激する」「呼び覚ます」という意味で、ギリシヤ語の「ホルマオ(Hormao)」が語源です。つまり、体の中で血液に乗って各器官に運ばれ、その器官の働きを刺激して、効果を発揮する物質なのです。

女性ホルモンが作られているところは「卵巣」です。卵巣から出されたホルモンは血液中をかけめぐって、子宮や乳腺、骨などに届いて、各器官の発達を手助けします。

ただし、卵巣はそれ自身が判断をしてホルモンを出しているわけではありません。脳にある視床下部というところが、卵巣に対し「ホルモンを出して」という指令を与えているのです。この視床下部は、ストレスや環境の変化といった影響を受けやすく、そうなるとホルモンの司令塔としての働きも鈍ってしまい、月経周期が乱れたり、心身の不調を感じたりするようになるわけです。

みなさん、自分の女性ホルモンの状態が気になってきたのではないでしょうか? でも、女性ホルモンは目には見えませんし、「どうしたら自分のホルモンの状態がわかるの?」と疑間に思いますよね。

自分の女性ホルモンの乱れを知るためのいちばんの手がかりは、「月経トラブル」です。生理が遅れたり、無月経であったりするのは、女性ホルモンが乱れている証拠です。下記に、「自分の女性ホルモンの状態をチェック」するための項目を用意しました。当てはまるものにチェックしてみてください。

自分の女性ホルモンの状態をチェック

  • 生理が毎月規則正しく来ない、または無月経である
  • 貧血や冷え性がある。肌や唇の血色が悪い
  • 最近かなりストレスが溜まっている気がする
  • 食事が不規則で、欠食や偏食が多い
  • 甘いものや間食が多く、肥満ぎみ
  • 無理してダイエットをしている
  • 変則勤務や夜勤など、生活のリズムが一定でない
  • 生理痛が重い月と軽い月がある
  • 生理前の肌トラブルが憂うつ
  • 生理前には精神状態が不安定で、
  • 集中力が落ちたり無気力になる
  • 頭痛や腰痛、肩凝りがある
  • 飲酒やタバコの量が多い
  • 最近、美容やおしゃれに関心がなくなった
  • 夫や彼との関係がうまくいっていない、
  • また異性への関心が薄い
  • イライラしたり、腹の立つことが多く、ときどき感情的になる
  • 毎月3kg以上、体重の増減がある
  • 朝起きると疲れが残り、倦怠感がある
     

いかがでしたか? このチェック項目に3つ以上、当てはまるようでしたら要注意。また、ひとつでも当てはまればホルモンバランスの乱れや働きが弱っているおそれがあります。体からのSOSのサインに気づいてあげてください。 


女性ホルモンとは

私たちの体をコントロールする ここでは、具体的な食事法について紹介する前に、私たち女性の体をコントロールする女性ホルモンの働きについてお話ししていきましょう。

女性ホルモンの仕事とは、女性ならではの体を作ること。豊かなバストや丸みを帯びたヒップ、子宮の発育や月経のサイクル、妊娠・出産の準備など、女性特有の体つきや生理機能をつかさどつています。この女性ホルモンには2つの種類があります。

ひとつは、エストロゲンと呼ばれる「卵胞ホルモン」です。卵胞ホルモンは、「女性らしさ」をもたらすホルモンです。肌や髪をキレイにしたり、骨を強くしたり、代謝を高めたり、さらには気持ちを明るくする働きもあります。このホルモンは、排卵の前にもっとも分泌が盛んになり、そのときは「なんとなくお肌の調子がいい」「頭が冴えている」「疲れにくい」など、心身ともに好調であることを感じとるでしょう。エストロゲンがアップしているときは、代謝もよくなりダイエットをするのにも向いています。

もうひとつの「黄体ホルモン(プロゲステロン)」は、「妊娠の維持」のために分泌されるホルモンです。プロゲステロンは「促進(Pro)」と「妊娠(Gestat10n)」を組み合わせた造語です。このホルモンは受精卵が着床しやすい上うに子宮内膜のコンディションを整え、体内に水分をキープしたり、食欲を増進させたり、乳腺の発達を促します。排卵後や妊娠中に分泌が盛んになり、そんなときは、イライラや憂うつな気分、だるくて眠かったり、お肌の脂っぽさやニキビを引き起こしたり、どちらかというと心身ともに下降気味。この時期、体やお肌がデリケートになるのは、「あまり無理をしないで!」というサインを出しているのだと考えてくださいね。

卵胞ホ昂モンの特徴(女性らしさを作る)

  • 肌の潤いを保つ
  • 髪をつややかにする
  • 血管を強くする
  • 骨を強くする
  • 気持ちを明るくする
  • 記憶力を高める
  • 新陳代謝を促す
  • 皮下脂肪の再生を抑える
  • 善玉コレステロールを増やし、悪玉を減らす

黄体ホルモンの特徴(妊娠に備える)

  • 受精卵が着床しやすいよう、子宮の働きを調節する
  • 乳腺の発達を促す
  • ・体温を上げる
  • 食欲を増進させる
  • 体内に水分をキープする
  • 体がむくみやすく重くなる
  • 眠くなる
  • ニキビができやすくなる
  • イライラしたり、気分を不安的にする

 


生理不順、肌荒れ、むくみを食事で解消

みなさん、今の自分は好きですか? 今の自分は輝いでいると思いますか?

私は現在40歳ですか、20歳のときよりも今の自分のほうか好きです。20歳のとき、私は短大を卒業して家電メーカーの営業職に就いていました。代理店の営業マン向けの研修や、お店の展示をチェックするなど、あちこち飛び回るような仕事です。仕事じたいは楽しかったのですが、学生から社会人になり、生活パターンや環境がガラッと変化し、人間関係でもストレスを抱えていました。そのため、過食をしたり、その反動で欠食をしたりとメチャクチャな食生活を送っていました。その頃はいつもけだるく、肌ツヤが悪く化粧ノリがしない、かぶれやすいなど肌の調子も悪く、体もむくみぎみ、ひどい生理不順でもありました。

私はそんな自分を持て余していました。例えば、人社当時に会社から支給された制服は体重増加でだんだんサイズが合わなくなったり、外出するときに履くパンプスが足のむくみで窮屈になったり……。こんな自分から脱出したいのに、なにか口に入れていないと落ち着かず、常にお菓
子を持ち歩いては間食していました。それでいて体重が増えれば自己嫌悪。しかも、生理前になると体重が3㎏は増え、生理後に無理なダイエットをしてはなんとかもとの体重に戻すというくり返しで、食べることも楽しめない生活。生理前には肌荒れやあごニキビができて、皮膚科通いも日常茶飯事。当時は一生こんな生活が続くものかとあきらめていました。

あれから20年が過ぎ、40歳になった私は、その頃上りもずっと輝いていると自負しています。なぜなら、自分を大切にする食生活を実践することで、いつもだるかった体は軽くなり、心のもやもやも晴れるようになったからです。私か変わることができたいちばんの答えは、「食事」です。

どんなに高価で美しい宝石やファッショナブルな服を身につけても、その人自身が持つ「健康美」にはかないません。女性ホルモンの正体を知り、女性特有の体調リズムや不調を理解し、内側から輝く健やかさを手に入れるために、「フェロモンレシピ」にチャレンジしてみてください。 


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